
太陽光発電は「設置すれば長期間使える設備」として多くの家庭に普及しています。
しかし最近では、太陽光発電のメンテナンス不足によるトラブルが問題視されるようになっています。
実際に、国の制度でも太陽光発電設備に対して適切な保守管理(メンテナンス)を行うことが求められるようになりました。
そのため現在では
- 太陽光パネルの点検
- 設備のメンテナンス
- 発電状況の確認
などが重要とされています。
この記事では
- 太陽光メンテナンスの制度
- 点検内容
- メンテナンスをしないリスク
- 太陽光業界の実態
について分かりやすく解説します。
太陽光発電はメンテナンスが求められる設備
以前は太陽光発電について
「メンテナンス不要」と説明されることもありました。
しかし現在では、太陽光発電は設置後も適切な管理が必要な設備とされています。
その理由の一つが、2017年に施行された**改正FIT法(固定価格買取制度の改正)**です。
この制度では、再生可能エネルギー設備に対して
- 発電設備の適切な管理
- 安全性の確保
- 長期的な安定運用
が求められるようになりました。
つまり太陽光発電は
設置して終わりではなく、運用・管理する設備
として扱われるようになったのです。
住宅用太陽光でも、定期的な点検やメンテナンスを行うことが推奨されています。
太陽光発電の主な点検内容
太陽光発電のメンテナンスでは、設備全体の状態を確認します。
主な点検内容を見ていきましょう。
発電量のチェック
まず確認するのが発電量です。
- 正常に発電しているか
- 発電量が低下していないか
などを確認します。
発電量が下がっている場合は
- 機器故障
- パネル汚れ
- 配線異常
などの可能性があります。
太陽光パネルの外観確認
屋根の上のパネルに異常がないか確認します。
チェック内容
- パネルの割れ
- 汚れ
- フレーム破損
- 影の影響
台風や飛来物による破損がないかも重要なポイントです。
配線・ケーブル点検
太陽光発電の配線は屋外に設置されているため
- 紫外線
- 雨風
- 温度変化
の影響を受けます。
ケーブルの劣化や接続不良は
- 発電量低下
- 故障
の原因になります。
架台・固定金具の確認
太陽光パネルは専用の架台で屋根に固定されています。
点検では
- ボルトのゆるみ
- 架台のサビ
- 固定状態
などを確認します。
これらをチェックすることで安全性を確保します。
パワーコンディショナーの点検
太陽光発電の重要な設備が
パワーコンディショナー(パワコン)
です。
パワコンは太陽光パネルで発電した電気を、家庭で使える電気に変換する装置です。
寿命は一般的に
10年〜15年程度
と言われています。
そのため定期的な動作確認が重要です。
メンテナンスをしないと起こるリスク
太陽光発電を長期間メンテナンスせずに使用すると、さまざまなリスクがあります。
発電量の低下
太陽光パネルは屋外設備のため
- 鳥のフン
- 花粉
- 黄砂
- ホコリ
などが付着します。
これらが原因で、発電量が低下する可能性があります。
機器の故障
太陽光発電には複数の機器が使用されています。
特に故障が多いのが
パワーコンディショナー
です。
火災などのトラブル
まれではありますが、配線異常や機器の故障によって
火災事故
が発生するケースもあります。
そのため、設備の安全確認は非常に重要です。
故障に気づかない
太陽光発電は屋根の上にあるため
- 発電していない
- 機器が故障している
といった異常に気づかないことがあります。
実際には、長期間発電していない状態のまま放置されているケースもあります。
太陽光メンテナンスの実態(業界の課題)
太陽光発電では、実際には定期メンテナンスが行われていない家庭も多いと言われています。
その理由の一つが、設置後のサポート体制です。
設置業者が対応していないケース
太陽光発電は設置時に
- 販売会社
- 施工会社
が関わります。
しかし
- 会社が廃業している
- メンテナンスサービスがない
- サポートが終了している
といったケースもあります。
その結果、設置後の点検を受けていない家庭も多いのが現状です。
メンテナンス業者が少ない
住宅用太陽光発電のメンテナンスを専門に行う会社はまだ多くありません。
そのため
- 点検したことがない
- 相談先が分からない
という方も少なくありません。
太陽光発電は定期点検で長く使える
太陽光発電は、適切なメンテナンスを行うことで
20年以上使用できる設備
です。
しかし長年点検を行っていない場合
- 発電量低下
- 機器故障
- トラブル
などのリスクが高まる可能性があります。
太陽光発電を安心して使い続けるためにも、定期的な点検や設備確認を行うことが重要です。

